スツールやベンチでない限り、ほぼすべての椅子に必ずある「背もたれ」。
姿勢を良くするために、背もたれにもたれた方がいいの?もたれない方がいいの?
そんなお悩みを、身体の使い方という観点から紐解いていきたいと思います。
背中で「もたれる」と身体はどうなるの?
背もたれに背中でもたれると、身体の中でどのようなことが起こるのでしょうか。
その変化を骨盤と背骨の骨構造と筋機能から考えてみましょう。
まず背もたれにもたれると、まず第一に骨盤を前方へ傾ける力が抜け、後方へ傾くようになります。
(骨盤を前傾させながら、もたれかかることは不可能に近いですね。)
骨盤が後方へ傾くと、背骨は腰から丸くなるように曲がるので必然的に猫背のような姿勢になりやすくなります。
この状態から何か作業をしようとするとどうなるのか?、
背もたれに当たる部分を支点に、そこから上の上半身を前に屈めることとなるので、
背中の上の部分(上部体幹・胸郭)が丸くなり、猫背姿勢がさらに強調されます。
すると頭も胸郭の上に位置することができず、頭が前に出てしまい、ストレートネックになりやすい姿勢となるのです。
椅子の座面近くから背もたれがある椅子であれば、背もたれと座面の交わる隅っこに骨盤をしっかりと引き込み坐ることで、骨盤の後傾を予防することができますが、それでも作業をしようとすると下部腰椎から背中が丸くなることは免れ得ません。
結論。
背もたれは休息のためだけに用いるべき。
前記のように、背もたれにもたれた状態のままで、作業しつつ、良い姿勢を保つということは不可能に近いものです。
背もたれ = Backrest の言葉通り、背中を休めるためのものと認識しましょう。
作業するときには、必ず浅く腰掛け、骨盤を前方に傾ける力をうまく利用しながら、
頭頂から坐骨までの一直線を保ち続けるのが理想です。
この能力を身に付けるために活躍するのがTHE コツ™ チェア シリーズの椅子たちです。
THE コツ™ チェア シリーズの椅子は、
坐り慣れるまでの間は適切な姿勢を身に付けるためのトレーニング的な要素が強い椅子です。
坐り始めた頃は、慣れない姿勢に坐りにくさや、疲労感を感じることもありますが、
適切な姿勢が身についた頃にはどのような椅子でも楽に美しく坐り続けられる身体に変わっているはずです。
是非一度お試しください♪