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幼児の『ぽっこりお腹』は食べ過ぎが原因ではない。

乳児期を終え、一人で立ち、歩き始めてしばらくしてから気になり始める『子どものぽっこりお腹』

3歳ごろくらいまでは、腹筋の発達も不十分で幼児体型的にお腹もぽっこりしやすいのが普通ですが、それ以降も続く『ぽっこりお腹』にお悩みではありませんか?

我が子に食べ物を与えすぎて、太ってきてしまっているのかなと、深く考えずにそのように思い悩んでいるのであれば要注意!

もしかするとそれは食べ過ぎが原因ではないかもしれません。

食べ過ぎ以外にお腹が出る原因とはなんなのか?どのように対処すればよいのか?

その答えを本記事でお伝えします。

本当に食べ過ぎてしまっている場合

ミルクや食べ物による栄養が過剰であった場合、お腹だけに肉付きが良くなるということはまずありません。お腹以外にも手足や顔の肉付きも良くなります。

そのような状態でお腹がぽっこりしているのであれば、過剰な栄養が原因と考えると良いでしょう。

ただし、身長が伸びてきて手足、顔がスリムになってきているにも関わらず、お腹だけがぽっこりと出たままであれば要注意です。そのうな場合には食べ過ぎ以外の原因を考えましょう。

食べ過ぎ以外の『ぽっこりお腹』の原因とは?

それはズバリ、

お腹に自然と力が入るような身体づかいが出来ていない

ということです。

本来、お腹の中でも特におへその下の部分、『臍下丹田』にうまく力が入っていると、姿勢保持のために腹横筋が働き腹部内臓を骨盤腔内にとどめることができます。

この腹横筋の働きが弱くなると、反り腰になりやすく、反り腰の状態は腹部内臓を前方へ押し出してしまい、その分お腹がぽっこりと見えやすくなるのです。

腹横筋に力を入れない(=臍下丹田が機能しない)姿勢の取り方を身につけてしまうと、日常的にお腹を使うことが出来ないので、結果的にお腹周りに脂肪がつきやすくもなります

子どもに良い姿勢を教えるのは難しい…

小さなお子様、特に未就学児に「正しい立ち方・坐り方」を伝えてもなかなか理解が出来ないのであまり意味がありません。

一度良い姿勢について伝えたからといって、その後も良い状態を保つことができるわけではないのが難しいところですが、それは子どもだけではなく大人も同じ。まずは意識づけからはじめ、何度も繰り返す中で無意識にコントロールできる状態を目指すしかありません。

そのようなことが自然と行えるようになるためにも『椅子という環境』から子どもの姿勢に働きかけるのが非常に効果的です。

お腹に力をうまく入れることができると姿勢が良くなり、お腹もスリムになりやすいのに対して、逆にお腹の筋肉がうまく使えていないと姿勢が悪くなり、お腹がぽっこりとしやすいだけでなく、運動までも苦手となってしまいやすいところがさらに悩みを深くします。

お腹に力が入らないと運動が苦手になる

ではなぜ、お腹に力が入らないと運動が苦手になるのか?

それは、腹筋が上半身と下半身をつなぐ非常に重要な筋肉だからです。

お腹に力が入らないと上半身と下半身の動きの連動性が失われるため地面を蹴った力が上半身に伝わらず、走るときには推進力が弱まって遅くなったり、ジャンプするときには対空時間が短くなったりします。またボールを投げるときには手投げとなり球速が遅くなったりしてしまうのです。

他にも、上半身と下半身を近づけるような逆上がりでんぐり返り、上半身と下半身が逆になった倒立運動なども合わせて苦手となりやすくなってしまう場合がほとんどです。

幼児期から自然とお腹をうまく使いこなせるようになるためには?

目指すべきは『運動を通して自然とお腹に力が入るような身体づかいを身につける』ということ。

そのために幼児期で行うべきことは、日常的な抱っこやおんぶなど親子での関わりの中で、

・しがみつく

・よじ登る

・ぶら下がる

といった動作をしっかりと引き出してあげることです。

食べ過ぎが原因ではないお子様のぽっこりお腹にお悩みの方は、

・姿勢

・運動

の2点から取り組んでみてくださいね。

小学生以上であれば、下記のようなレッスンへの定期的な参加もおすすめですよ。

THE コツ™️ TOOLs
堤 和也